1988年開館。独自のコレクションと多彩な企画が魅力の文化複合施設
等々力緑地の中にある川崎市市民ミュージアム。
サッカー場や陸上競技場にはよく行くけど、ミュージアムには行ったことがない、という人も多いのでは?
でも、それは絶対にもったいない!この川崎市市民ミュージアム、かなりアグレッシブな企画展を行っている、大人も子供も楽しめる文化複合施設なのです。
川崎市市民ミュージアムは、 「都市と人間」 というテーマのもとに、 1988 年に開館した博物館と美術館の複合施設です。
博物館では川崎の成り立ちと歩みなどを、考古、歴史、民族などのさまざまな観点から、豊富な資料で紹介しています。美術館では、川崎にゆかりがある作品を筆頭に、ポスターや写真、マンガ、ビデオなど、近現代に登場した新たなアート作品を多く展示しています。絵画や彫刻などのいわゆる “美術作品” だけを扱っているわけではなく、マンガやアニメなどの企画展も多いので、気軽にアートに親しむことができます。開館当初から、マンガや写真、映像などの収集・展示に力を入れており、 2005 年には第 9 回手塚治虫文化賞特別賞を受賞しています。
さらに、ミュージアムライブラリーも充実。約 9 万冊の蔵書がある図書コーナーや、名作映画の視聴ができるビデオコーナーもあります。映像ホールやミニホールで映画の上映会なども定期的に行われており、映画館や DVD ではなかなか観られない、貴重な映画作品を楽しむこともできるのです。
アグレッシブさに注目!硬軟織り交ぜた、気軽に訪れたくなる企画展のラインナップ
この川崎市市民ミュージアムの魅力は、やはりその独自の観点で企画された企画展の多彩さにあります。
最近の企画展としては、江戸時代以降の旅の様相の変化を紹介する 「旅する人びと~東海道五十三次から世界へ~」 (2016年10月08日-2016年11月20日) 、マンガ原稿をデジタルで取り込み微細な調整を施した精巧な複製原画を展示する 「竹宮惠子監修 原画’ (ダッシュ) 展示シリーズ 『青年マンガの世界』」 (2016年10月08日-2016年12月11日) などがあります。
歴史資料から人間の生活の移り変わりを浮かび上がらせたり、現代の技術で変遷していくアート界、マンガ界の様子を、わかりやすく展示しています。
過去には 「 「描く!」 マンガ展 ~名作を生む画技に迫る―描線・コマ・キャラ~」 、 「-アニメ化 40 周年- ルパン三世展」 、 「実相寺昭雄展 -ウルトラマンからオペラ 「魔笛」 まで-」 といった、興味深い企画展も実施されています。マンガ、アニメ、映画、特撮と、いろいろな分野の企画展が行われています。
ここでしか出会えない独自の企画が揃う 「川崎市市民ミュージアム」 、どうぞ気軽に訪れてみてください。
川崎市市民ミュージアム
神奈川県川崎市中原区等々力1-2(等々力緑地内)
TEL: 044-754-4500
FAX: 044-754-4533
開館時間: 9:30-17:00
休館日:月曜日 (休日の場合は開館)
祝日の翌日 (土・日の場合は開館)、年末年始
観覧料:展覧会によって異なります。
(一般/学生・シニア/中学生以下の3段階の料金)
博物館展示室は無料です。
*身障者手帳等をお持ちの方は、企画展・常設展とも無料です。
公式HP: http://www.kawasaki-museum.jp/